【 ナ 】
仲値(Telegraphic Transfer Middle rate)
外国為替市場には対顧客市場とインターバンク市場(銀行間取引)の二種類があります。 このうち対顧客市場では個人が旅行に行く際の銀行での両替やトラベラーズチェックの購入、また事業法人によってはあらかじめ決められた取引レートを用いて取引が行われます。 市場は常に変動しているので、一人一人の小額の両替などにいちいち取引レートを提示するのは大変です。インターバンクでのレートは言わば「卸売り価格」でこれに手数料を加えたものが個人や企業に対する提示レートとなります。通常は午前10時頃(大体9時55分)に各銀行はその日の市場の相場展開を見ながら各銀行がその日の仲値を設定しこれに手数料を加えたものを提示しています。 また午前10時頃は「仲値」を狙った投機的な動きなどが出る場合があります。
仲値不足(Telegraphic Transfer Middle rate)
仲値決済による外貨の需給バランスで、外貨、おもに米ドルが不足している場合に使われます。不足しているモノの値段は上がりますから、「仲値不足」はドル買い材料となります。
投売り(Forced liquidation, Spilling, Shaking-out)
買い持ちのポジションを損切りで売る場合をいいます。売り持ちのポジションを損切りする場合は、「踏む」「踏まれる」といいます。
成行(Order without limit, Market order)
現在提示されているレートで売買する注文方法のことです。プライスオーダー、あるいはマーケットオーダーともいわれます。株式投資の場合、成行注文を出すと、いくらで約定するかはわかりませんが、FX(外国為替保証金取引)の場合は、成行注文を出すと、そのときのレートが提示され、そのレートでよければ実際に注文を出すという方式をとっています。
難平(ナンピン):Average down
(特に評価損の出ている)ポジションの平均コストを下げるために、同一銘柄のポジションを加えることをいいます。
ナッシング・ダン(Nothing Done)
取引不成立。
【 ニ 】
日銀短観(Bank of Japan's quarterly economic survey)
日銀短期企業経済観測調査のことです。3の倍数月(3月・6月・9月・12月)に発表する経済動向です。
日銀当座預金残高:BOJ current account balance
金融機関が他の金融機関との決済などの目的で日銀に開いている当座預金口座の資金量。金融機関が自由に使える手元資金の量を示す。日銀はこの資金量を増やすことで、金融機関を通じて企業の貸し出しなどが増える金融の量的緩和政策を進めている。
日銀展望レポート(Bank of Japan view report)
毎年4月および10月の2回目の日銀金融政策決定会合で審議、決定のうえ公表される経済・物価情勢の展望レポート。同レポートでは実質国内総生産(GDP)、国内企業物価、消費者物価の予想が数値で示されることから、金融政策運営の判断材料となります。
【 ネ 】
値洗い(Mark to market)
ポジションの時価評価を行なうことをいいます。
年金(pension)
一般には、定年後に受け取る厚生年金や国民年金のことをいいますが、外国為替市場において年金という場合は、信託銀行や生命保険会社などの年金運用部のことを指し、その動向が相場に与える影響を考えたりする際に用いることが多くなります。
ネッティング(Netting)
外国為替取引で債権債務の残高を差し引きし、最終的にその正味を決済する方法。
【 ノ 】
ノーオファー(ビッド):no-offer(bid)
売り手がいないことをノーオファー(オファーがない)といい、買い手がいないことをノービッド(ビッドがない)といいます。