英 字
BUY ON DIPS・SELL ON RALLIES
「BUY ON DIPS」とは、その予想を出した時点より下落した時点で買う、または、予想レンジの下限で買うことをいいます。いわゆる押し目買いであり、「すぐに買う」よりは弱い買い意欲の状態です。一方、「SELL ON RALLIES」とは、その予想を出した時点より上昇した時点で売る、または、予想レンジの上限で売ることをいいます。いわゆる噴き値売りであり、「すぐに売る」よりは弱い売り意欲の状態です。
CME : Chicago Mercantile Exchange
シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ。シカゴにある先物取引(Future)を行っている取引所。
EBS : Electronic Broking System
電子仲介システムのことで、ボイスブローカーに頼らずに各銀行などに設置された端末から直接為替取引の注文を出すことができる仲介方法です。
ECB : European Central Bank
欧州中央銀行。1999年のユーロ発足に先立ち、1998年新たにユーロ圏の中央銀行として設立されました。
ERM : Exchange Rate Mechanism
ユーロ導入前、多くのEU加盟国が採用していた「各通貨が互いに一定の範囲内で変動するシステム」すなわち為替相場機構(Exchange Rate Mechanism) のことをいいます。EU(欧州連合)の欧州通貨制度(EMS)の中核をなす為替相場の安定機構で、EU加盟国通貨間(各2カ国間)に中心レートを設け、相互に2.25%の変動幅内に安定させる介入義務を負う、というものでした。
EU : European Union
欧州連合。経済的な統合を中心に発展してきた欧州共同体(EC)を基礎に、欧州連合条約(マーストリヒト条約)に従いまして、経済通貨統合を進めるとともに、共通外交安全保障政策、司法・内務協力等のより幅広い協力をも目指す政治・経済統合体です。本部はベルギーのブリュッセルに置かれています(欧州議会は仏ストラスブール、欧州中央銀行は独フランクフルト)。現在の加盟国は27ヵ国(オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、英国)です。
※英国は脱退が決定
EUの拡大 : European Union
EU(欧州連合)は、過去何度かの拡大に成功しています。原加盟国は6カ国(ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ)ですが、以後、1973年にデンマーク、アイルランド、英国、1981年にギリシャ、1986年にポルトガル、スペイン、1995年にオーストリア、フィンランド、スウェーデン、2004年にチェコ、エストニア、キプロス、ラトヴィア、リトアニア、ハンガリー、マルタ、ポーランド、スロベニア、スロバキア、そして2007年にブルガリアとルーマニアがそれぞれ加盟しています。その他、クロアチア、トルコ、マケドニアが現時点での加盟候補国となっています。EUにとって、EUの拡大は、ヨーロッパの安定と繁栄のために大きな意義をもっているとされています。反面、国力の格差の大きな国同士が一つの経済圏を形成することにより、賃金の安い国への工場の移転により、賃金の高い国で失業率が上昇するなど、問題点も指摘されています。
FEDウォッチャー : FED Watcher
米国のFRBの金融政策を中心に、人事も含めたあらゆる動きを専門に観察、分析している専門家のことをいいます。報道機関や金融機関、調査会社などに属しており、彼らのレポートによって、FRBの意思決定のプロセスやタイミングなど、きめ細かい情報が解説されます。
FFレート : Federal Funds Rate
米国の代表的な短期金利で、金融政策の誘導目標金利になっています。フェッド・ファンドは、リザーブを預けてある預金口座で、この預金には利子はつきません。準備金に余裕がある銀行は、資金を他行に貸し付けて運用しています。フェッド・ファンドを市中銀行同士で貸し借りする時の利率をフェデラル・ファンド・レートといいます。また銀行間で即日利用可能な短期資金を無担保で取引する市場のことをフェッ ド・ファンド市場(federal funds market)といいます。 FFレートは日本のコール金利、FFマーケットは日本のコール市場に相当します。
FRB : Federal Reserve Board /Board of Governors of the Federal Reserve System
米連邦準備制度理事会のことです。連邦準備銀行もFRB(Federal Reserve Bank)ですが、連邦準備制度理事会では、公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの金融政策 を行います。FRBは日本の日本銀行と同様、アメリカの中央銀行に相当する機関です。
FOMC : Federal Open Market Committee
連邦公開市場委員会。米国の連邦準備制度の金融政策に基づく公開市場操作(マネーサプライの調節、金利・為替水準の誘導等)の方針を決定します。例えば金利操作が事前予想の範囲を大きく超える場合などは、為替にも大きな影響があります。
GTC : Good Till Cancel
成立するまで無期限で有効である注文のことです。
GDP : Gross Domestic Product
国内総生産。一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額。経済を総合的に把握する統計で、GDPの伸び率が経済成長率に値する。
G7 : Group of Seven
7カ国財務相・中央銀行総裁会議。7ヶ国(Group of Seven)は、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指します。またロシアを加えて「G8」と呼ぶこともあります。「G7」は、原則として年3回開催されます。会議の結果は外国為替市場や国際金融市場に大きな影響をもたらすことがあります。
G20・G7・G8 : Group of Twenty・Group of Seven・Group of Eight
G7(先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議。米・英・独・仏・伊・日・加)は元々、先進国間の協議の場として生まれたものですが、最近は先進国とエマージング諸国との対話の場に変わり始めています。まず、1990年代にロシアと先進国との協議が行なわれ、98年にロシアの主要国首脳会議への正式参加(G8)が決まりました。そして、翌99年には先進国とエマージング諸国の財務相・中銀総裁の協議の場としてG20(財務相・中銀総裁会議。米・英・独・仏・伊・日・加・豪州・中国・ロシア・ブラジル・インド・アルゼンチン・インドネシア・韓国・メキシコ・サウジアラビア・南ア・トルコ・欧州連合)が創設されています。今後も先進国と中国などエマージング諸国の協調と対話がますます重要視されています。
IFO景況指数 : Ifo Business Climate Index
IFO景況感指数はドイツ6大経済研究所の1つである「IFO研究所」がドイツ国内約7,000社を対象に、今後の景況感について調査・集計を行ったものです。1991年時点の景況を100とした指数で、翌月下旬に発表されます。内容は生産・在庫・受注・価格・雇用の項目に分かれ、鉱工業生産との関連が高く、また発表時期も早くなっております。それ故に、ドイツの経済指標、ひいてはユーロ圏の経済指標のなかで最も注目されている指標のひとつです。
IMF : International Monetary FundInternational Monetary Fund(国際通貨基金)の略。
国際的な金融協力や外国為替相場の安定を図る目的で設立された国際協力機関です。加盟国の出資金を原資として、国際収支が悪化した国に融資を行っています。現在、加盟国は185ヶ国に上ります。本部は米国ワシントンDCにあります。
IMM : International Monetary MarketInternational Monetary Marketの略。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場。
IMM通貨ポジション : International Monetary Market
シカコ・マーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場をIMM(International Monetary Market)といいますが、そこでの取引に参加しているヘッジファンドや金融機関などが、いまどの通貨を買い持ち、売り持ちにしているのかを示します。ここでのポジションの傾き具合をみてトレンドを判断する材料にする人もいます。
JGB : Japanese Government Bond
Japanese Government Bondの略で、日本国債のことです。
LIBOR : London InterBank Offered Rate
LIBOR(London InterBank Offered Rate)はロンドン市場における銀行間平均貸し手金利で、英国銀行協会(BBA)により1日1回発表されております。
LTCM : Long Term Capital Management
Long Term Capital Managementの略で、1998年10月に破綻した米系ヘッジ・ファンドです。このとき、ドル円は2日間で30円ほど下落しましたが、この大暴落の背景のひとつにはLTCMの破綻があるといわれております。
NASDAQ :National Association of Securities Dealers Automated Quotations
NASDAQ(National Association of Securities Dealers Automated Quotations)は、1971年に全米証券業協会(NASD)の主催でニューヨークに開設された株式市場で、ハイテク関連企業やインターネット関連企業が数多く上場いるのが特長です。NASDAQで取引されている約5,500銘柄のすべてを時価総額加重平均で算出した指数が「ナスダック総合指数」で、1971年2月5日の株価を基準値100として算出されております。
OCO注文 : One side done then Cancel the Other order
OCOはOne side done then Cancel the Other orderの略で、優先順位のない2つのオーダーを同時に出し、どちらか一方が約定したならば、残りの一つは自動的に取り消しになるという注文方法です。たとえば現在、1ドル=115円でドル買いポジションをもっていて、もう少しドル高になりそうだと期待しているが、逆にいくようなら1度ポジションを決済したいと考えているとします。その場合、117円までいったならば利益確定をし(指値注文)、逆に114円になったならば損切りをする(ストップ注文・逆指値注文)、という2つのオーダーを、OCO注文を使うことによって一度に出すことができます。
OPEC : Organization of the Petroleum Exporting Countries石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting Countries)。
石油産出国の利益を守ることを目的に1960年9月14日に設立された産油国の組織で、加盟国は現在12ヶ国。本部はオーストリアのウィーンにあります。
OPEC総会 : Organization of the Petroleum Exporting Countries
OPEC総会は年4回(3、6、9、12月)定期的に開催されますが、その他にも必要に応じて臨時に開催されることもあります。OPEC総会の主な議題は、イラクを除くOPEC加盟国の原油生産量枠をどうするかについてです。つまり、OPEC加盟国が原油生産量を増やすようにするのか、現状維持か、それとも減産するのかについて話し合われます。
S&P500 : Standard & Poor's 500 Stock Index
アメリカの投資情報会社であるスタンダード・アンド・プアーズ社がNASDAQ、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出している株価指数です。この指数は時価総額加重平均型株価指数、つまり(対象銘柄の時価総額合計)÷(一時点での時価総額合計)という式で算出されております。S&P500の表記単位はポイントで、値動きの単位は0.01ポイントとなっております。
TTB : Telegraphic Transfer Buying Rate
銀行の電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate)の略称です。「Buying」とありますが、企業や個人の立場から見れば「外貨を売る(買ってもらう)」ということになります。一般的にTTBは、基準レートである「仲値(TTM)」よりも手数料の分だけ安いレートとなります。たとえば仲値が1ドル=100円で、手数料が1ドルあたり1円だとすると、TTBは1ドル=99円となります。
TTM : Telegraphic Transfer Middle rate
仲値のことです。銀行が個人などの顧客取引や、10万ドル未満の外国為替取引をする際の基準レートとして用いる外国為替レートを仲値といいます。東京市場の場合、一般的には、午前9時55分ごろのレートを参考に仲値を決めていますが、仲値は銀行によって若干異なります。なお、仲値決済のドルが不足しているときに「仲値が足りない」あるいは「仲値不足」といわれたりします。その場合、足りないドルを市場で購入する必要がありますから、そのドル買いによってドル円相場が上昇することがあります。
TTS : Telegraphic Transfer Selling Rate
銀行の電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate)の略称です。「Selling」とありますが、購入する企業や個人から見れば「外貨を買う」ということになります。一般的にTTSは、基準レートである「仲値(TTM)」よりも手数料の分だけ高いレートとなります。たとえば仲値が1ドル=100円で、手数料が1ドルあたり1円だとすると、TTSは1ドル=101円となります。
T-BOND : Treasury Bond
米国政府が発行する、償還期限が10年を超える利付債のことを指します。
WTI : West Texas Intermediate
WTIとは世界最大規模の先物市場と言われているニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)にて取引されている原油先物です。WTIはウエスト・テキサス・インターミディエート(West Texas Intermediate)の略ですが、Intermediate(日本語訳は媒介物)の名の通り硫黄分が少なく、ガソリンを多く取り出せるほどの高品質となっております。日々の取引量は日量8,000万バレルと言われる世界の原油供給量を超える1億バレル分に達すると言われております。単位である「バレル(barrel)」の語源は「樽」であり、1バレルが約159リットルとなっているのは、かつて取引に用いられていた樽の容積が約159リットルであったことに由来するとされています。