【ローソク足とは?】
為替チャートを読み解くための重要なツール
為替チャート分析において、ローソク足は最も基本的なテクニカル指標の一つです。一定期間における始値、高値、安値、終値を視覚的に表現しており、為替レートの値動きをシンプルかつ分かりやすく把握することができます。
《 目 次 》
1.ローソク足の仕組みは?2.ローソク足の書き方は?
3.主要なローソク足の種類は?
4.ローソク足の見方は?
5.ローソク足を用いた分析方法は?
6.ローソク足分析の注意点は?
7.まとめ
日足を書くのに必要なものは、始値、高値、安値、終値の4つ(四本値)です。
・始値(はじめね)…初めについた値
・高値(たかね)…1日で一番高い値
・安値(やすね)…1日で一番安い値
・終値(おわりね)…最後についた値
2.ローソク足の書き方は?
①始値と終値でローソク足の芯(実体部分)を書き、
②1日のうちに始値や終値より高い値段・安い値段があった場合はその座標まで実体部分から線を伸ばします。
上に伸びた線は上ヒゲ(または上影線)、下に伸びた線は下ヒゲ(または下影線)と呼びます。
終値が始値よりも高い場合は陽線(ようせん)と呼び、実体部分を赤色or白抜きで表現します。
逆に終値が始値よりも安い場合は陰線(いんせん)と呼び、実体部分を青色or黒色で表現します。
日々の値動きは日足、週単位は週足、月単位なら月足と呼びます。
また5分単位は5分足など様々あります。
なお、上記の日足の書き方を60分足は60分の中で始値・高値・安値・終値を用います。
3.主要なローソク足の種類は?
ローソク足には、以下の種類があります。
- 陽線: 始値よりも終値の方が高い場合。上昇トレンドを示唆する。
- 陰線: 始値よりも終値の方が低い場合。下降トレンドを示唆する。
- ドジ: 始値と終値がほぼ同じ値の場合。どちらの方向にも動き得る状態を示唆する。
- 上ヒゲ: 高値が始値よりも高い場合。買い圧力の強さを示唆する。
- 下ヒゲ: 安値が終値よりも低い場合。売り圧力の強さを示唆する。
ローソク足は、その実体の大小やヒゲの長さなどにより、それぞれの意味が異なります。
下記に主要なローソク足を記載しました。
4.ローソク足の見方は?
5.ローソク足を用いた分析方法は?
6.ローソク足分析の注意点は?
7.まとめ
下記に主要なローソク足を記載しました。
4.ローソク足の見方は?
ローソク足の見方をいくつか紹介します。
- ローソク足の大きさ: ローソク足が大きいほど、値動きが大きかったことを示します。
- ローソク足の個数: ローソク足の個数が多いほど、分析対象となる期間が長くなります。
- ローソク足の並び方: 連続して陽線が並んでいる場合は、上昇トレンドが続いている可能性があります。逆に、連続して陰線が並んでいる場合は、下降トレンドが続いている可能性があります。
- ヒゲの位置: ヒゲの位置は、市場心理や勢いを判断する手がかりとなります。
5.ローソク足を用いた分析方法は?
ローソク足を用いた分析方法には、以下のようなものがあります。
- トレンド分析: ローソク足の並び方や大きさなどを分析することで、トレンドの方向性や強弱を判断することができます。
- 反転・継続パターン分析: ローソク足が特定の形で並ぶパターンには、トレンドの反転や継続を暗示するものがあります。
- サポート・レジスタンス分析: 過去の価格水準で反発・支持されたり、突破されにくかったりした価格水準をサポート・レジスタンスラインとして分析することができます。
6.ローソク足分析の注意点は?
ローソク足分析は、万能な分析手法ではありません。以下の点に注意する必要があります。
- 過去のデータに基づいた分析: ローソク足分析は、過去のデータに基づいて将来の値動きを予測するものです。しかし、未来は不確実であり、必ずしも分析結果通りになるとは限りません。
- 他の指標と組み合わせる: ローソク足分析は、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と組み合わせることで、より客観的な判断が可能となります。
- 主観的な判断: ローソク足の見方は、個人によって異なる場合があります。分析結果はあくまでも参考情報として捉え、自身の判断と責任で取引を行うことが重要です。
7.まとめ